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英語が事実上の共通語として機能する時代において、多言語学習に挑戦した2人の素晴らしい日本人学習者の9年の記録を二人へのインタビューを中心に紡ぐ。同時に、そのうち1人の早逝に向き合うことになった著者自身の葛藤も記す。
■「はじめに」より
本書は、2人の素晴らしい日本人多言語学習者の9年の記録である。同時に本書は、そのうち1人の、研究終了後の突然の死に向き合おうとした自分の記録でもある。英語が事実上の共通語として機能する時代、国内外の多くの外国語学習者が英語をコミュニケーションの手段としてのみ捉え、英語以外の外国語学習の意味を見出せない中、2人の学習者は、9年間にわたる成長や葛藤を通して、多言語学習の素晴らしさを教えてくれた。そのような2人の学習者について、2022年暮れに、イギリスの出版社、Multilingual MattersからMotivation to Learn Multiple Languages in Japan: A Longitudinal Perspective (以下、「原著」とする) を出版した。本書は、その原著に基づいたものである。2人の素晴らしい学習者の記録を執筆し終わった直後、まだ原著が出版の日の目を見る前に、私は、そのうち1人のあまりにも早すぎる死に向き合うことになった。研究者としての私は、心理的にもがきながら、自分が果たせる役割とは何かを考え続けてきた。そして思い立ったのが、彼らの思考、葛藤、成長を日本語で伝えようとする本書である。
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