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眼鏡の奥に本当の自分を隠しても、
いまだ残る彼への愛は、隠せない。
ひっつめ髪に眼鏡をかけ、女看守と揶揄されながらも地道に働くキャシー。
かつて彼女はトップモデルとして華々しく活躍していた十代の頃、
金持ちの男たちには見向きもせず、マルセルという青年と恋におちた。
だが嫉妬した金持ちが彼に瀕死の重傷を負わせたことで、悲恋に終わった。
10年が過ぎた今も彼女の心はマルセルを求め、夢に見ることもある。
そんなある日、経営に行きづまった雇主から次の仕事の面接を勧められ、
キャシーはしぶしぶ面接の会場に指定されたホテルへ向かった。
そして、バーで待つホテル王の顔を見て、彼女は卒倒しかけた――
嘘よ、マルセル! 私のマルセル! いえ、もう私の彼ではない……。
激しく動揺するキャシーをよそに、マルセルは彼女が誰か気づかぬまま、
淡々と面接を進めて告げた。「結構。君は僕のアシスタントに適任だ」
“結婚しよう、ダーリン。そして全世界に知らせるんだ、僕が君のもので、君が僕のものであることを”悲劇的な別れの前に、そう口にしてくれたマルセルが、自分に気づいてさえくれないことを内心嘆くキャシーでしたが、彼は本当に気づいていないのでしょうか?
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