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教師の我慢も限界にきている――。
現役教師による衝撃的な告発の書!
公立小学校教諭として近く定年を迎える著者が、きれいごと抜きでつづる問題提起の書。
〇教師を「なんでも屋」のように使おうとする保護者
〇ささいなことで「訴える!」と迫る保護者
〇学校現場のリアルを知らずに教師の負荷を増やし続ける文科省
〇異常な保護者クレームから教師を守ろうとしない校長・教育委員会
どこにも頼ることができず、多忙と無理解の中で苦しみ心身をすり減らし続ける現場教師の本音を包み隠さず語る。
深刻化する一方の「教師不足」問題、そして日本の教育の根本的なありようを考えるうえで必読の一冊!
《今、現場で働いている教師のことをもっと大切にしなければ、これまで培ってきた日本の教育力が退化してしまう。一部の保護者や子どもたちに学校が振りまわされる状況を改善しなければ、自信を持って教壇に立つ教師が絶滅してしまう。
限界の一歩手前で踏みとどまっている今こそ、教師を取り巻く環境を抜本的に見直すタイミングなのではなかろうか》
(「はじめに」より)
《保護者の一部には「学校の先生はいくら使ってもタダなんだから、なんでも言わないと損するわよ」と教師をバカにするような態度を隠さない保護者もいるらしい。……
「だって、先生たちは公務員でしょう。私たちのために動いてくれて当然じゃないの」
言っておくが、われわれ教師は雑用係ではない。大学で教職の単位をとり、教科の指導法などを学んで教壇に立っている教育のプロなのだ》
(「第1章 教師は『なんでも屋』じゃない」より)
《訴訟になる可能性がないことを頭ではわかっていても、恫喝じみたことを言われたとき、ついつい委縮してしまうのは、われわれ教師の職業病かもしれない。……保護者から「訴える!」という言葉を投げかけられると、
「こんな脅し文句が、担任している一年間、ずっと続くのではないか」
「他の保護者にも声をかけて、大挙して学校に押し寄せるのではないか」
などと妄想を膨らませて考えてしまう。正直言って、「訴える!」と言われれば、われわれ教師は怯むのだ》
(「第2章 訴えたいのは教師のほうだ」より)
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