大西巨人論

大西巨人論

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出版社
幻戯書房
著者名
山口直孝
価格
4,950円(本体4,500円+税)
発行年月
2024年3月
判型
B5
ISBN
9784864882934

日常生活そのものが闘争の場であることを示した作家・大西巨人。
公正の実現を目指し、現実と芸術とを実践的に結びつけた文学者の、類を見ない創作の展開を追跡する。
並走者武井昭夫、湯地朝雄の仕事にも及ぶ、運動としての文学に迫る考察。

革命の担い手「われわれ」が生まれるには、
独りでも行く「われ」が存在しなければならない

既成の権威や秩序を維持するために公平さが損なわれる事例は世にあふれている。そのような状況に直面しても、同調圧力を撥ね返して異議を唱えるのは難しい。また、不服従の姿勢を維持するのも簡単ではない。不利益を受けることを覚悟しながら態度表明を行い、実践を続けるには相当の熱量を必要とする。困難さを知りつつ、自己の責務として問題に積極的に介入することと、大西巨人は知識人の当為と見なしている――「あとがき」より

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