天人 拗ね者たらん
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後藤正治ノンフィクション集、待望の補巻。
傑作評伝、ここに完成!
たまたまの偶然であるが、二人の評伝的な作品を書いた。ジャーナリズムの世界で、心より敬意を覚える二人の先達の物語に取り組むことができたのは幸運というよりない。
新聞がジャーナリズムの中心にあった昭和に、「天人」執筆者として輝きを放ち、惜しまれつつ早世した伝説のコラムニストがいた――。多くの証言から描く人物ノンフィクション! 『天人 深代惇郎と新聞の時代』
読売新聞社会部エース記者として名を馳せ、独立後は「不当逮捕」「誘拐」「警察回り」などの名作を生んだ孤高のジャーナリストの生涯を、その作品群と多くの関係者の証言から浮かび上がらせた人物ノンフィクション! 『拗ね者たらん 本田靖春 人と作品』
『天人 深代惇郎と新聞の時代』初版2014年
朝日新聞の「天声人語」といえば深代惇郎――そう思い浮かべる人も多いはずだ。名コラムニストとして名を馳せた深代惇郎だったが、実際に「天声人語」を執筆したのはわずか3年弱だった。46年の短い生涯を、講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作家が丹念な取材から描いた人物ノンフィクション。
本書は、稀代の名コラムニストとして知られた深代惇郎の〈心根〉を探りながら、ノンフィクション界の大ベテランとなった後藤さんが、「取材して書く」という営みについて、ひとり思考し、反芻し、掘り下げた作品である。そうして紡ぎ出した言葉が、随所に鏤められている。まさに〈手仕事〉によってなしとげられた、滋味豊かな本である。悩みつつ書く者のひとりである私は、この本をあたたかな励ましとして、受けとった。(河原理子氏 東京大学大学院情報学環特任教授、元朝日新聞記者)
『拗ね者たらん 本田靖春 人と作品』初版2019年
『現代家系論』『日本ネオ官僚論』『私のなかの朝鮮人』『誘拐』『私戦』『不当逮捕』『疵』『警察回り』『「戦後」美空ひばりとその時代』『我、拗ね者として生涯を閉ず』・・・読売新聞社会部エース記者として名を馳せ、独立後は『不当逮捕』『誘拐』などの名作を生んだ孤高のジャーナリスト・本田靖春の生涯を、その作品群と新聞記者・編集者など多くの関係者のインタビューから浮かび上がらせた人物ノンフィクション。
今年さまざまな本を読んだが、おそらくこの本が、今年のベストワンであろう。平坦な文であるのに、激昂する本田、勇躍する本田、静かに目を閉じている本田の姿が臨場にいるごときあらわれた。『不当逮捕』『誘拐』『警察回り』『疵』……数々の名著を、私は今の若い人が1冊だけでもいいから読んでくれればと思う。(中略)若者よ
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