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※ 2018年 韓国出版文化産業振興院 世宗(セジョン)図書学術部門に選定 ※
読者層が薄い社会科学分野で日本語版を出すことになり、政治学者としてやりがいを感じる。この本の構成と内容に関するアイデアは筆者が政治学に初めて接した時から始まった。希望と期待に胸を膨らませて政治学という科目を受講したが、生まれて初めて読んだ政治学の教材は内容が硬くて難しく、どういう意味なのか理解しにくかった。特に、政治思想の科目は雲を掴むような話という評判どおり、難しい用語に難しい内容まで重なって頭が痛かった。政治学を一生探求する学問にすべきかどうか非常に懐疑的で、政治学専攻を諦めるか悩んだ。筆者は、政治思想関連の学術書籍はなぜこのように難解な文章と専門的な用語で埋め尽くされなければならないのか疑問に思った。
その後、政治学をどうすればもっと易しく面白く解説できるかという考えが頭から離れなかった。教授として学生たちを教え始めてから、学生たちが政治学、特に政治思想の科目に怯えて意気消沈するのを見て、面白い方法で学生たちを政治学に導きたいという考えがさらに深まった。亡父が著した『民法総論』の序文で、なるべく平易に民法を国民に伝えようとするのが著者のモットーだ 1 という文を読み、勇気を出すことにした。
韓国社会で人文学ブームが起きるずっと前の 1990 年代初めに、[政治と文学] という科目を韓国で初めて大学正規科目として開設した。政治思想や理想社会の追求といったテーマを、ジョージ???・?オーウェルの『動物農場』、テネシー???・?ウィリアムズの『欲望という名の電車』などの文学作品を通じて政治思想を容易に教えようと試みた。受講生たちは政治学に対する恐怖を捨て、興味を持ち始めているようだった。
これに鼓舞され、文学作品に内在した政治学理論と政治思想を解きほぐし、専門用語を最小限にとどめた政治学の専門書籍を著述することになった。この本が政治学専攻者はもちろん、一般の人も簡単に読める本になることを願っている。筆者はこの本を著し、人間は前世代の人と現在???・?未来の会っていない人が本を通じて知的に交流することができるというマキャヴェッリの主張を実感するようになった。
今回の日本語版は最近の研究結果を参考にして内容と資料を補強した。しかしながら、読者が負担を感じないように適切な分量を維持しようと努力した。
- 目次 -
CHAPTER 1 政治学と政治思想
CHAPTER 2 古代の政治思想
CHAPTER 3 中世の政治思想
CHAPTER 4 近代の政治思想
CHAPTER 5 文学の中の理想と現実
CHAPTER 6 人類の歴史の発展
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