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七代目小川治兵衛〓屋号「植治」(1860-1933)
平安神宮神苑、無鄰菴、円山公園を手がけるなど、近代日本庭園を先駆し、自然の景観と躍動的な水の流れを組みこんだ作庭で名高い植治。いまにつづく、その時代と生涯を丹念に描く長編小説1700枚。
多くの研究者が七代目小川治兵衛を「植治」として集約して描いているが、私はあくまで幼名の「源之
助」にこだわり、その一生を追い求めた。
間奏曲のような構成で、「母のねがい」と「妻のねがい」を挿入する構成にした。
これは、著者の歴史小説に一貫した構成になっている。
そこに本論を客観視する重要な史実なども、織り込んだつもりである。
(「おわりに」より)
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