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"""母性""じゃなくて、私の気持ち。
子育て中に絶え間なく押しよせる不安、違和感、感動、不思議。
それらを自分だけの言葉で名付け直す、最高に風通しのいい育児エッセイ!
その後の2年間を綴ったあとがきを追加収録!
38歳で妊娠。結婚で生じるあらゆることに納得がいかず、婚姻届は出さなかった。区役所に母子健康手帳をもらいに行くと、想定外のことを言われもやもやし……。妊娠を機に押し寄せる無数の「うわーっ」。メリットのない結婚制度、百点満点の無痛分娩、恐怖のワンオペ育児に子守歌代わりのBTS。""母性""でまとめられたくない、自分だけの気持ちを掬いあげて言葉にしていく新しい育児エッセイ!
【目次】
1章 「妊婦」になる
2章 無痛分娩でお願いします
3章 「つわり」というわけのわからないもの
4章 「理想の母親像」とゾンビたち
5章 「妊娠線」は妊娠中に入れたタトゥー
6章 「母乳」「液体ミルク」「マザーズバッグ」
7章 「ワンオペ」がこわい
8章 うるさくないね、かわいいね
9章 ベビーカーどうですかねえ
10章 「名前」を付ける
11章 「電車」と「料理」、どっちも好き
12章 保護する者でございます
文庫版あとがき その後の二年間:なんとかやってます。
【著者略歴】
松田青子(まつだ・あおこ)
1979年兵庫県生まれ。作家、翻訳家。2019年『女が死ぬ』の表題作がシャーリイ・ジャクスン賞候補になる。21年『おばちゃんたちのいるところ』がレイ・ブラッドベリ賞候補になったのち、ファイアークラッカー賞、世界幻想文学大賞を受賞。他の著書に『スタッキング可能』『持続可能な魂の利用』『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』、訳書にジャッキー・フレミング『問題だらけの女性たち』、カレン・ラッセル『オレンジ色の世界』など。"
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