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国民の約5割がかかっているという花粉やハウスダストなどが原因のアレルギー性鼻炎はどうしたら治るのか? 耳鼻科の治療には終わりがない。2時間待ちの1分診療も当たり前。額帯鏡をつけてマスクをしたお医者さんとはコミュニケーションはとりにくい。本書は、そうしたモヤモヤ、長年の鼻のグズグズ解消に役立つ本。
アレルギー性鼻炎は、ダニやホコリなどのハウスダストがアレルゲンとなり1年を通して鼻炎症状が認められる「通年性アレルギー性鼻炎」と、スギやヒノキなどの花粉が原因で花粉の飛散時期にだけ症状が現れる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」に分けられる。
本書では、「花粉症」と「通年性アレルギー性鼻炎」の違いや治療法の違いがひと目で分かるようになっている。
まずは、自分のアレルギー性鼻炎はどのレベルかを知っておくことが治療の第一歩。治療法には大きく分けて、薬物療法、免疫療法、手術療法、抗原除去と回避の四つがある。薬物療法は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状や重症度によって薬を使い分けることが大切。薬の種類、効果、副作用について詳しく説明しているので、今まで訳も分からず薬を処方されていた人はスッキリする。重症の人には手術も勧める。内視鏡による手術は昔と違い安全で負担が格段に少なくなっている。また、アレルギー体質を根本から直す最新治療法「舌下免疫療法」も丁寧に解説。さらに、インターネットを検索してもはっきりしない治療方法、期間、リスク、コストについても触れてある。知ることは快癒に向けた第一歩だと納得。
本書はまた、アレルギー性鼻炎の患者の約4割に「慢性副鼻腔炎(ちくのう症)」の合併が見られるという。アレルギー性鼻炎が長期にわたることによって、鼻や副鼻腔の粘膜が慢性的に腫れ「副鼻腔炎(ちくのう症)」を起こしやすいことについて、分かりやすく解説し、その治療法についても詳述する。
花粉症やハウスダストなどのアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎で悩んでいるすべての人に読んでいただきたい1冊。
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