草本植物 芽生えと初期成長図鑑

草本植物 芽生えと初期成長図鑑

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出版社
誠文堂新光社
著者名
小林正明(教育)
価格
11,000円(本体10,000円+税)
発行年月
2024年2月
判型
B5
ISBN
9784416523155

「たね」が芽生える様子を調査。どんな子葉をつけるのか、最初の本葉はどんな形をしていて、どのように初期成長するかを追いました。日本で見られる草本(園芸植物を含む)を1487収録(一部亜種・変種も含む)した芽生えと初期成長の図鑑です。

日本の野生植物を中心に、種子を蒔き、発芽、子葉の形態、本葉が出るまで、一部はさらに初期成長の姿を写真撮影し、観察を記載、またその種の開花時の姿、一部は種子写真も付けた「草」の芽生え図鑑。

「種子・果実」「芽生え」「成植物」と、植物の生態を3態で分けることが多いようですが、中でも「芽生え」に関した本は少ないのが現状です。本書は、身近では畑仕事、農業や造園ほか、地方自治体などの土地開発など、芽生えで植物の種を判断したい人は数多くいるなかで、決定版的な図鑑になります。

本書は、構想を思い立って20年。著者の小林正明さんが、この年月の中で種を採取して蒔き、芽が出るのを待って形を調べる、この気の長い作業を繰り返し繰り返し行い、その結果をまとめたものです。小林さんも本書で語っていますが、特に難しい作業だったのが、結実期の同定、播種後の管理、そしてデータの整理だったそうです。『それでも身近にある植物の芽生えをみると思いがけない形をした種類があり、「こんな形だったんだ」「なんでこんな形をしている?」「そうだったんだ」という驚き・不思議・喜びがあるのでした』と、本書の「はじめに」で小林さんは語っています。本書は資料的価値の高さは言うまでもありませんが、それにも増して、何よりも小林さん自身の好奇心が伝わる1冊と言えるでしょう。

■目次
芽生えの基本と用語
主な科の芽生えに関わる特徴

草本植物の芽生えと初期成長 図鑑
センリョウ科/ドクダミ科/ウマノスズクサ科/ショウブ科/サトイモ科/チシマゼキショウ科/オモダカ科/キンコウカ科/ヤマノイモ科…ほか

COLUMN
むかごについて/希少種ハルナユキザサ/イカリソウの花とエライオソーム/バイカモを空気中で育てると…ほか

用語解説
和名索引/学名索引
参考文献
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