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それは、現世と幽世のはざまにある場所ーー
衝撃の第17回小学館ライトノベル大賞《大賞》受賞作、
さらにスケールアップした第二弾。
「神去団地へようこそーーそして、ご愁傷様」
ここは神去団地。
怪異ひしめく古都・京都の裏側に隠された、現世と幽世のはざまの土地。
地上には量産された建物が歪に立ち並び、目も眩むような青空の中心では、赤く奇妙な太陽が人を惑わせる。
この土地に閉じ込められた無耶師たちは、赤い太陽が秘めた力を巡り争っているのだという……。
そんな異形の地で目覚めた撫子は、記憶を失っていた。
化物にすら畏怖される『獄門家』の血族としての記憶も、アマナと出会ってからの記憶すら失っていた撫子。かろうじて記憶を取り戻すも、何か大切なことを、忘れているような気がしてーー。
空に焦がれた天狗の一族、奇妙に身軽なタタリコンサルタント、向こう見ずなガスマスク達、蹂躙する狂信者たち、もはや終わってしまった一族の生存者……人々の欲望が絡み合うなかで、撫子とアマナはこの異形の地に巣食う因縁を断ち、脱出できるか。
そして撫子は、忘れてはならなかった約束を思い出せるのかーー。
化物とヒトとのあわいに揺らぐ、うつくしくもおそろしい少女鬼譚、霍乱の第二巻。
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