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妖精、人魚、巨人、こびと、悪鬼、怪物といった「幻想的存在」をユーラシア大陸の東西に探りその諸相に迫った、16編の論考からなる独創的な論文集。第1部と第2部では「神話の世界」(ギリシア神話の怪物、ロマネスク美術のセイレーン、ソシュールの伝説・神話研究から、日本の山姥と金太郎、カグヤヒメ、鉢かづきまで)、第3部と第4部では中世から近現代までの「文学の世界」(中世のウェールズ伝承から、中世から現代までのフランス文学、ドイツのゴシック小説、20世紀初頭のロシア文学、現代アメリカ文学、『今昔物語集』まで)、第5部ではヨーロッパの「フォークロアの世界」(ドイツ語圏の民間伝承とロシアの説話)に注目した。
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