映像メディアの社会文化史

映像メディアの社会文化史

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出版社
学文社
著者名
原田健一
価格
9,680円(本体8,800円+税)
発行年月
2024年1月
判型
B5
ISBN
9784762032943

日常生活の映像をもとに、幕末から現在までの約160年をたどり、わたしたちのかけがえのない生を読み解く――
新潟で町や村の機関・組織・個人と連携、協力し、生活のなかにある映像を新たに発見・発掘、
調査してきた著者、15年の研究の集大成。
日常における映像を、自ら新潟大学「にいがた地域映像アーカイブデータベース」として構築。
デジタルアーカイブによって幕末から現在までの歴史をたどり、
成功者や勝者、あるいは敗者の物語ではない、消し去られてきたわたしたちの歴史を読み解く、
地域とメディアが織りなすダイナミックな社会と文化の過程を明らかにする嚆矢となる一冊。


第1部の第一章、第二章においては、映像メディアをどう日常生活のなかで問題にするのか、さらには、
そうした映像メディアをどう「移動論的転回」のなかに位置づけるのか、理論的な枠組みを問題にし、議論している。

第2部の第三章と第四章は、地域における定住者と一時漂泊者、漂泊者の構造を、
平時のなかでどうあるのかについて、奄美におけるフィールドから探ったものである。

第3部から第5部までは、新潟とその周辺の地域を事例にし、約160年の歴史を、映像メディアをもとに通史的に扱う。
第3部の第五章、第六章、第七章は、幕末から明治、大正にかけて、映像メディアが普及する初期の段階の問題を扱う。
第4部の第八章、第九章、第一○章は、戦前における総力戦体制下、映像メディアが社会のなかに普及するあり方、さらにはその心意に迫る。
第5部では敗戦後の日本社会においてどういった形で映像メディアが活用され、社会に位置づけられていったのか、その前提となる占領期の施策について述べたうえで、
石山与五栄門、中俣正義、角田勝之助の三人の映像制作者を中心にし、それぞれの違いから
映像メディアの多面性を明らかにした。
さらに、地域映像メディアとして、ローカル局のテレビ・ドキュメンタリーについても述べる。

第6部の第一六章、第一七章、第一八章では、デジタル映像アーカイブがもつ、
現在的な意味について、さまざまな観点から議論を行った。

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