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NHKで40年にわたって放送された《中学生日記》(1972~2012年)は、「普通」と「日常」を強調するドラマ形式を借りながら、学校外の中学生と大人への啓発を強く意図した日本独自の社会教育番組であった。これほど長きにわたって「中学生のリアル」を中継したテレビドラマは、いかなる条件で成立し、視聴者の自主性をいかにして引き出し、どのような社会的役割を果たしたのか。生徒、保護者、教師、それぞれの立場を描いて中学校の安定的な社会化に重要な役割を果たした番組を歴史的に位置づける、気鋭の若手研究者によるメディア史研究の意欲作。
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