戦争はどうすれば終わるか? ウクライナ、ガザと非戦の安全保障論

集英社新書

戦争はどうすれば終わるか? ウクライナ、ガザと非戦の安全保障論

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出版社
集英社
著者名
柳澤協二 , 伊勢崎賢治 , 加藤朗 , 林吉永
価格
1,056円(本体960円+税)
発行年月
2024年2月
判型
新書
ISBN
9784087213041

憎悪か? 理性か?
停戦の困難さと愛国の苦渋から考える、日本の国防政策。
21世紀の戦争論!

◆内容説明◆
ロシア・ウクライナ戦争は泥沼化し、戦死者の数はふくれあがっている。
戦闘の終わる気配が見えない中、中東ではイスラエルとパレスチナのハマスの間で新たな紛争が起きてしまった。
いずれも歴史的な経緯と国民感情もあり停戦は困難、かつ終戦は遠い状況だ。
そして欧米のウクライナ支援の延長で、「テロとの戦い」と称しガザで民族浄化を行うイスラエル支持に日本はまわっていいのか?
軍事と紛争調停のリアルを知る専門家がふたつの戦争の背景や戦史をひもときつつ、停戦の困難さと可能性を多角的に分析。
そして導き出された教訓をもとに、「非戦」という理念にもとづいた日本の安全保障のあるべきスタンスを提示する。

◆主な内容◆
第1章 ウクライナ戦争の終わらせ方を考える
・戦争はどういう時に終わるのか
・戦争の歴史から見た停戦と専守防衛
・戦争は情報の相互作用である
・即時停戦の必要性と実現可能性
第2章 討論 戦争を理解できなければ停戦もイメージできない
第3章 ガザの戦争・人道危機を考える
・愚かな戦争──戦争の結果という視点から
・まだ「名称」が付けられない「ガザ紛争」
・厄介な戦争
・誰がどんな形で停戦をリードできるか
第4章 戦争を終わらせた後の世界に向けて
・分断と戦い停戦を追い求める
・システム論から見える停戦の難しさ
・「三十年戦争」から見る戦争のやめ方
・なぜ「非戦」にこだわるのか

◆著者略歴◆
柳澤協二(やなぎさわ きょうじ)
1946年生。元内閣官房副長官補・防衛庁防衛研究所長。国際地政学研究所理事長。自衛隊を活かす会代表。
伊勢﨑賢治(いせざき けんじ)
1957年生。東京外国語大学名誉教授。PKO幹部として紛争各地で武装解除を指揮。
加藤 朗(かとう あきら)
1951年生。国際政治学者。防衛庁防衛研究所を経て、桜美林大学教授及び国際学研究所所長を歴任。現福島原発行動隊理事。
林 吉永(はやし よしなが)
1942年生。国際地政学研究所理事・事務局長。元空将補。第七航空団司令、元防衛研究所戦史部長。

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