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【多職種によるアプローチの効果を膨大な臨床研究データから吟味する!】
心不全チーム医療の概念が広まり,慢性心不全認定看護師や心不全療養指導士を含む多職種での取り組みが進んでいるが,
その効果は実際どれ程なのか,どのような介入方法があるのか,膨大な臨床研究データをもとに,分かりやすい文章と図表で紹介する.
また,医療とケアに関する介護,在院日数やコストなどの政策的課題,患者や介護者の視点にも意識した骨格となっている.
心不全に関わるすべての人へ,今後の可能性を見いだす一冊.
≪主要目次≫
Ⅰ理論
1 本書を読む前に―多職種介入が必要な理由とその取り組み
2 多職種介入における欧米の歴史と日本の模索
3 多職種介入の効果を探る,メタ解析の歴史と考察
4 日本の疫学レジストリーと心不全患者の社会・家庭背景
5 多職種介入の評価項目と患者中心の視点
6 日本の心不全多職種介入創成期における研究
7 患者の療養場所移動から考えるケアの断片化の危険性
8 多職種介入からみた全身倦怠感・抑うつの考え方 ほか
Ⅱ 実践
1)準備
10 心不全における疾病管理プログラムとは
11 心不全経過中のセルフケア行動の変化と予後
12 多様化するセルフケア支援ツール
13 多職種介入のメンバー構成と心不全療養指導士制度
14 心不全の認定看護師制度
15 多職種介入における心臓リハビリテーションの意義
16 多職種介入における栄養介入とその効果 ほか
2)急性期からの介入
19 当院における多職種介入の組み立て方
20 急性期におけるせん妄は多職種介入を阻害する ほか
3)外来への移行
23 包括的な退院計画と退院後の早期支援の重要性
24 退院サマリーの質と予後
25 かかりつけ医と病院医のコラボレーション
26 欧米における退院後の看護師主導ケアモデル
27 欧米の看護師主導心不全外来と電話介入 ほか
4)外来患者における検討事項
30 入院回避―すべての心不全悪化は入院治療が必要か?
31 ポリファーマシー―心不全患者における処方薬剤数と予後の考え方
32 減塩が食事摂取量に及ぼす影響 ほか
Ⅲ 政策的視点
35 適切な在院日数の設定
36 欧米にみる再入院削減プログラム(HRRP)の功罪
37 医療経済的視点からみた多職種介入の利点
38 生活保護受給,介護保険利用と心不全 ほか
Ⅳ 今後の取り組み
41 診療の質指標quality indicator(QI)
42 ガイドライン推奨薬のunder use,under dose問題
43 COVID-19パンデミックとオンライン診療
44 心不全におけるアドバンス・ケア・プランニングの重要性 ほか
索 引
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