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戦国期の自治的な村共同体は、近世大名領国の展開をどう決定づけたのか、主に熊本藩細川家を例に、百姓身分の特質、村請制、城割、中間行政機構、境目地域、郡奉行の行政権、諫言、「御国家」などを論点に追究。大名領国の経済的土台から法的・観念的上部構造までを総体として把握し、幕藩関係の画期とされる寛永飢饉期を地域社会の側から捉え直す。
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