大学授業で対話はどこまで可能か

授業に来ない学生たちと徹底的に向き合うには？ そして、学生と教員が向き合いホンネで対話ができる授業とは？
「どうしたら授業から足が遠のいている状態から抜け出せるのだろう？」と考えている学生たちに、大学はどう向き合うのか。
徹底的なファシリテーターたちの振り返りを通して、この困難な問いに応えようとした革新的な授業実践を立体的に描き出す。

私たちが問題と感じているのは、何らかの理由で自分の学部の学びに充分な関心を抱くことが困難なため大学の教室に居場所を見つけられず、「このまま大学生活を続けていいとは思えない。でもどうしたら今の、授業から足が遠のいている状態から抜け出せるのだろう？」と忸怩たる思いを抱えつつ日々を過ごしている人たちに、大学が何も提供できていないということのほうだ。（「はじめに」より）


執筆者紹介（ 執筆順 *は編著者）

鬼塚哲郎*（オニツカテツロウ）
京都産業大学名誉教授
スペイン語文学，キャリア教育，エイズ予防
担当：01・02・03・04・05・06・07・08・09・おわりに

山田創平（ヤマダソウヘイ）
京都精華大学教授
社会学（言説分析・言説理論，マイノリティ論）
担当：01・コラム7

白瀧礼奈（シラタキレナ）
看護師
急性期看護，障害者支援，女性支援，ダイバーシティ推進
担当：コラム1

入野美香（イリノミカ）
入野分析プラクシス，元京都産業大学教授
分析心理学，実験脳神経病理学
担当：02・09・コラム4

川出健一*（カワデケンイチ）
大学非常勤講師など
教育学修士（美術），ファシリテーション（エンパワーしあう場づくり）
担当：02・04・06・09・コラム６

南太貴（ミナミダイキ）
公益財団法人よこはまユース
ユースワーカー，若者支援，社会教育
担当：コラム2

中西勝彦*（ナカニシカツヒコ）
京都文教大学助教
高等教育学，キャリア教育，ファシリテーション
担当：03・04・05・06・07・09・11・12

小森弥生（コモリヤヨイ）
（株）學匠講師，ラジオパーソナリティ，キャリアコンサルタント
言葉・情報伝達・表現力向上，若年者・学生支援
担当：コラム3

松尾智晶（マツオチアキ）
京都産業大学准教授
キャリア教育，キャリアカウンセリング，産学連携教育
担当：05・09・コラム8

三次亜紀子（ミツギアキコ）
（株）學匠講師，大学非常勤講師
印象力向上，表現力開発
担当：コラム5

中沢正江（ナカザワマサエ）
京都産業大学准教授
知識科学，教育工学，初年次教育
担当：08・09・10