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トカラ列島の島々は独特な生活習慣を持っている。海洋を移動する人々(交易や漁に従事する人々)にとってトカラ列島、特にその中心である平島(たいらじま)は特異な存在として知られている。著者はこの島に十数年暮らし、島独自の習慣、ことば等を知識としてではなく生き方として血肉化させた。現在は千葉県で竹細工職人として暮らしているが、島暮らしは「もうひとつのニッポン」として常に意識されるため、その強烈な記憶と体験をもとに《暮らし大事典》としてまとめたのが本書だ。まさに日本に二つとない本である。
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