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本書は、1970年代から80年代における租税支出概念の生成と発展を論じている。租税支出とは総所得からの除外、控除、課税の繰り延べ、特別税率などの方法によって特定の納税者に認められる税制上の優遇措置である。この概念は、財政の透明性確保には不可欠だが、本書ほど体系的に扱った研究書は多くなかった。本書で得られた知見には、日本財政にとって見過ごすことのできない示唆がある。
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