現代日本の資源外交

現代日本の資源外交

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出版社
芙蓉書房出版
著者名
柳沢崇文
価格
3,520円(本体3,200円+税)
発行年月
2024年1月
判型
A5
ISBN
9784829508725

中国との資源獲得競争、ウクライナ危機による世界的なエネルギー供給不安の中、日本の資源外交はどうあるべきか?



石油危機以降、エネルギー安全保障が国家的課題となったにもかかわらず、なぜ日本のエネルギー調達は「民間主導」が維持されてきたのか? 

イランやロシアにおける資源開発の事例分析や、ドイツ・イタリアのエネルギー政策との比較を通じて検討する



目次

序 章 問題の所在

国際石油産業発展の経緯/石油危機以降の日本の資源外交の経緯/比較対象としての欧州のエネルギー政策……

第1章 仮説と分析枠組

強い国家・弱い国家論/歴史的制度論/逆第二イメージ論/経済安全保障論/外交史的研究/独立変数:軍事的・エネルギー安全保障間のジレンマ/従属変数:民間主導の形……

第2章 事例分析① 日本とイラン・IJPCプロジェクト

親米国家イランとの参画協議/イラン革命と日本政府による出資/米国・イラン断交による日本のジレンマ/イラン・イラク戦争における日本のジレンマ/工事再開断念と日本のジレンマ解消/分析結果……

第3章 事例分析② 日本とソ連・サハリン天然ガスプロジェクト

米ソ・デタントとソ連との参画協議/第一次石油危機とソ連との参画合意/米ソ・デタント崩壊と日本のジレンマ/アラスカLNGプロジェクトと日本のジレンマ/「逆オイルショック」とサハリン天然ガスプロジェクトの凍結/分析結果……

第4章 事例分析③ 日本とイラン・アザデガン油田プロジェクト

穏健派ハタミ政権との参画協議/米国・イラン関係悪化と日本の参画に至るまでのジレンマ/イランに対する経済制裁と日本の権益縮小/イラン核問題の深刻化と日本の完全撤退/分析結果……

第5章 事例分析④ 石油危機以降のドイツの資源調達

米ソ・デタントとソ連との天然ガス協議/第一次石油危機とソ連との天然ガス協議/米ソ・デタント崩壊とソ連との天然ガス協議/9.11テロ以降のイラン・ロシアとのエネルギー協議/分析結果……

第6章 事例分析⑤ 石油危機以降のイタリアの資源調達

産油国との直接取引拡大と石油メジャーの反発/第一次石油危機以降の戦略的外交の展開/9.11テロ以降のイラン油田開発を巡るジレンマ/分析結果……

終 章 結 論

分析結果の総括/分析枠組の有効性/仮説の有効性/本書の意義の再確認/ウクライナ危機後の日本・ドイツ・イタリアの資源調達に関する検証……

各プロジェクト年表、参考文献一覧、人名索引・事項索引

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