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印刷へ、印刷から─愛の詩〈うた〉。
500年変わらぬ鉛活字の世界が、
この数十年で革新した技術に戸惑いながら、
それでも刷り、折り、綴じ、くるみ、眺めるを繰り返し、
輪転する中で浮かぶ著者の言葉・イメージが
伝える印刷世界は、ただ愛おしい──
「著者・龍秀美は詩人として知られる。日本語文学において、現代詩だけでは、生活できないことも知られている。(中略)この詩集では、ここ50年の印刷・出版の変遷を、随所に見ることができる。いや、もっと長い時間の幅で、眺めることもできる。」
──「『印刷詩集』によせて:印刷・出版の激動期を振り返る」より 坂口 博氏
***
ル ビ
活字の大きさの単位が
定められていなかった昔
アメリカなどではそれを宝石の名で呼んだ
──あっ、そこダイヤモンドでいって……とか
──エメラルドの方が見やすいんじゃない?
とか言ってたわけだ
ルビーは5.5ポイントの活字のこと
五号活字の横に付けると
振り仮名にちょうどよかったらしい
良いねェ!
昔は気分が豪勢だったに違いない
活字とそれで作られた書物が
宝石のように貴重だった昔
でも 言葉は磨きさえすれば
いまだって宝石になる
キラキラ光るコトバを話そう
(本書より)
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