人間学入門

人間学入門

出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます

出版社
知泉書館
著者名
金子晴勇
価格
2,530円(本体2,300円+税)
発行年月
2024年1月
判型
四六判
ISBN
9784862853998

人間とは何か,自己とは何かを問うことが人間学である。
人間学は,身体・環境・言語・心理・倫理・社会・文化・歴史・宗教など広範で具体的な世界との関連のなかで,人間に関する諸科学の成果を受け容れながら,人間の全体的構成を考察し,その全体像を構築する。
歴史の強力な磁場から発せられる問いと,自己の生から発せられる問いが,緊張と葛藤を通して認識と行為を促していく姿こそ,人間学の基盤と言える。
人間学はカントやメーヌ・ド・ビランが提起してきたが,20世紀に入り生物学の発展によって研究は次第に成熟し,マックス・シェーラーの『宇宙における人間の地位』(1928年)で初めて体系的な形式を獲得した。それに続き彼の同僚プレスナーがいっそう広汎な著作『有機体の諸段階と人間―哲学的人間学入門』を発表して,人間存在を全体的に考察する新しい学問を一気に軌道に乗せた。
そして現代の飛躍的な先端科学の発展により,生物学・医学・心理学・言語学・社会学・歴史学・政治学・経済学などの成果を受容しつつ人間学は新たな展開に挑んでいる。
本書は,自己認識の視点から,身心論を分析し,ヨーロッパ思想史の固有性,そして古典などの作品を通して「汝自身を知る」意味を明らかにする。また人間学の歴史や具体的な方法論とその意義についても分かりやすく紹介。哲学思想分野だけでなく自然科学や工学に関心をもつ読者にも読んでもらいたい優れた人間学入門である。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top