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日本農業は停滞を続けて久しいが、見逃すことのできない変化の一つが生産消費者の増加である。家庭菜園はもとより、市民農園・体験農園がいちだんと増え、グループで農地を管理するコミュニティガーデンも珍しくなくなり、また、生産者と消費者が支え合う地域農業CSAなども増え、市民・消費者の農業への参画の動きが進展している。
EU(欧州連合)でも有機農業や農業の社会化とも影響し合いながら生産消費者は増えており、農を変える潜在力を膨らませつつある。本書では、単なる消費者ではなく、生産もする生産消費者の時代を意識して手繰り寄せ、生産消費者がキーになって農に関わり、農を支え、農を動かし、農的社会を築いていくことの必然性と持続可能性を提示する。
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