神経科学・認知科学の知見から分析可能となった建築デザインの本質に切り込み、建築の体験と人々の知覚の関係に新たな見方を提示する。
なぜ、われわれは廃墟のような生活環境が人間の健康や行動の病理に何も関係がないかのように装い続けるのだろうか?
建築家の役割は――これは強調しておくべきである――「つくる」ことの理論化ではなく、われわれが住まう場所を築き、そこに命を吹き込むことである。そうした意味において活動的生は、ものをつくることだけではなく、体験をつくることを必然的に含意する。このことは人間の肝要な性質の証しなのである。(本書より)
目次:
解題 川添善行
序章
第1章 文化の実践としての建築
第2章 文化理論と生物学
第3章 生命体と環境
第4章 新たな知覚モデル
第5章 美の体験
第6章 形態と空間
第7章 場所・空気感・ディテール
第8章 社会性の起源
第9章 デザインの新たなエートス
サラ・ロビンソンによる序文 建築家は文化をつくる サラ・ロビンソン
訳者あとがき
索引
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