佐々木大八伝 魁(さきがけ)

佐々木大八伝 魁(さきがけ)

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出版社
高木書房
著者名
染谷和巳
価格
2,000円(本体1,818円+税)
発行年月
2024年2月
判型
A5
ISBN
9784884718350

本書は、一般的な自伝ではなく評伝になっている。読んでいるとその時々の情景が思い浮かんでくる。同時に、言葉の奥にある願いや熱も感じる。1人の経営者人生としても面白いし、生き方や経営についても参考になる。

主人公は昭和17年の早生まれ、著者は昭和16年生まれの同学年。共に中小企業の創業者である。著者は人材教育の研修を主催しており、主人公の社員が受講している。そんな関係もあって、お互いは知己であり、だからこそ描けた評伝である。

主人公は「行くてを阻む厚い壁で夜も眠れない日々を過ごすうちに、必ず救いの手が差し伸べられた」「私はついている。運のいい男である」と述べている。よく読んでみると、つきも運も人のご縁も、自らの努力で引き寄せていると感じる。

若い頃の働き方は、人に頼ることを恥じた。何事も自力で行う。一心不乱、よく働いた。会社の業績は上がったが、頂点に達した時に労働争議がおきた。この人生最大のピンチも、必然としか言いようのない出会いで救われた。
この時から主人公は〝何でも自力で〟をやめて〝人の力を借りる〟に方向転換。謙虚に人に教えを乞う道を歩き始めた。社員が増え、業績が向上した。拠点の数が増え、新分野の事業も好調に推移した。

今から二十五年前、主人公は再び経営者として大きい意識変革の出来事があった。長男に子ができたのである。孫ができて主人公は変わった。
創業した会社が世の中に認められ支持されるものとすれば、会社は価値ある存在である。
会社はなぜ社員を教育するのか。仕事の成果を上げて業績向上に寄与してもらうため――違う。会社を次の代に引き継いでいくために教育するのである。子々孫々会社が百年二百年と生き続けること。そのために社員一人ひとりを立派な人間に育てなければならない。

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