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日本は2015年の新安保法制で「戦争のできる国」へと舵切りし、さらに「安保三文書」で「戦争をする国」に変わってしまった。アメリカとの共同関係のなかで、対中国包囲戦略の一翼を担うことが日本の安全保障に資するとする説明を本当に信じてよいのか。日本の防衛政策なるものが、戦争加担政策にしか受け止められない事実を指摘しながら、「戦争をする国」を批判する視座を共有すること、そして反戦及び護憲運動を通して、「戦争をしない国」あるいは「戦争ができない国」へと再転換を果たすべく方途を紡ぎ出したい。
【目次の紹介】
はじめに 「抑止力神話」「同盟信仰」からの脱却を
1 「安保三文書」の何が問題か
(1)深まるアメリカの影
(2)遠のく核兵器なき世界とミサイル開発競争
2 「抑止力神話」と「同盟信仰」の危うさ
(1)抑止力論の危うさ
(2) 虚妄の中国脅威論の果てに
3 軍事大国化進める岸田政権を批判する
(1) 新安保体制下の政治はどうなるのか
(2)自立した外交防衛政策への提言
4 改憲策動の本格化と護憲運動の新局面
(1)劣化するリベラリズムと護憲運動
(2)止まらない日本の右傾化とその帰結
5 日本の安全保障のこれから
(1)跋扈する軍事優先主義
(2)非武装中立・非同盟政策を再定義する
おわりに
《本書に関連する纐纈の最近の論考》
【資料】「二〇二三年六月一日 参議院財政金融委員会での纐纈参考人陳述」
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