マスツーリズム以降、観光は自らが持つ暴力性や非対称的な人と人との交流を軽減・解消するあり方を探ってきた。コロナ禍が明け、観光は一見平常に戻ったように思える。しかしながら様々なリスクが露骨に浮き彫りとなった結果、観光を巡る社会的状況は間違いなく岐路に立たされている。今こそ観光の「光と影」両方に目を向け、その狭間から地域の新しい価値と連帯をつくりあげてゆく観光とは何かを模索する必要がある。新しい観光の理論から実践例まで幅広く語る。本書はコロナ禍の最中に書かれた『ポストマスツーリズムの地域観光政策』をコロナ禍後の時代変化に合わせ、一部は大幅に書き変え、また多くは書き手を変えて新しく書き加えたものである。
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