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設定よし、人物よし、着地よし。築山桂の面目躍如の快作!
――青木逸美氏(ライター)
こう来たか、と思わず膝を打った。
――大矢博子氏(書評家)
実(まこと)と虚(うそ)の皮膜(ひにく)の間
余計な世話と言われても これも世のため人のため
侍(ぶし)も町の者(ちょうにん)もあるものか
曲者近松と若者たちが 大坂を駆ける痛快譚
この面白さ疑いなし!
――三田主水氏(伝奇時代劇アジテーター)
私は思わず、涙した。
――縄田一男氏(文芸評論家)
近松門左衛門没後300年――
「悩める町の者を助ける」始末処で繰り広げられる、
じんわり温かな人情時代小説。
時は元禄、大坂は道頓堀の竹本座。
人気浄瑠璃作者・近松門左衛門に命を救われた虎彦は、
彼の裏稼業「近松万(よろず)始末処」に引っ張り込まれる。
「悩める町の者の人助け」とうそぶく近松にこき使われるまま、
失せ人捜しにお犬さま騒動、井原西鶴の幽霊退治など、
さまざまな事件の解決に奔走する虎彦だが、近松にはある思惑が――。
正体不明の美貌の剣士に賢い忠犬、からくり細工師見習い少女ら
始末処の面々が繰り広げる人情時代小説。
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