本書は「複雑困難事件」と呼ばれる事案の損害賠償の側面における解決に資するための理論,及び実際のケースに基づいた事案の整理と解決を示し,これにより,当該事件に関心を有する実務家の利便に供することを目的として刊行した書である。また,現代において,社会構造が複雑化し,それにより生じるリスクも多様化,複雑化することによって,損害賠償法・不法行為法自体に新たな考え方を持ち込まなければならなくなっている中,「複雑困難事件」の具体的なケースの分析等を通じて,その理論的な道筋を示す書ともなっている。第Ⅱ巻は「第3編 個別の損害賠償に関する複雑困難事件」を取扱い,それぞれの項目は,「基礎」と「ケース」からなり,一部を除き,基本的には,「基礎」を研究者が,「ケース」を弁護士等の実務家が執筆している。
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