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ここでは詩もまた消え去っていいという。その虚空に世界は相変わらず在り続け、「空白」が「余白」を満たす。
(『虚空へ』)
清新な抒情、言語実験、作詞、ことばあそび、――第1詩集『二十億光年の孤独』から21世紀の現在にいたるまで、あらゆるかたちで詩の未来を切り拓いてきた詩人、谷川俊太郎。その詩を長年にわたって追いかけてきた著者が、60冊を越える詩集を総覧し、谷川詩学のゆくえを辿る。読むことの楽しみに満ちた、ライフワークの結実。装幀=山田聖士
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