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フランス革命は、封建制廃止決議や人間と市民の権利の宣言に象徴されるように、歴史に燦然と輝く転換点である。この革命は、しかし、その数年後、「恐怖の支配」に陥る。より良い未来への確信から暴力と粛清への暗転……
革命のなかに暴力に陥る不可避的ななにかが内在していたのだろうか?
本書によると、この謎を解く鍵は、ヴァレンヌ逃亡事件にある。1791年6月20日から21日にかけて、ルイ十六世とその一家が、チュイルリ宮殿をひそかに脱出して国境を越えようとし、国境付近のヴァレンヌで逮捕された。
それ以前、多くの人民は自らの「市民王」が革命を支持していると信じていた。他方、憲法制定国民議会では立憲君主制の樹立に向けた作業が進められ、革命の「終息」が政治的日程に上ってきていた。
憲法がほぼ完成しようとしていたこの重要な時期に、立憲制の要である君主が、革命支持の厳粛な誓いを破り、パリから逃れた――その衝撃は凄まじかった。感情の巨大な波が国中を駆けめぐった。フランス革命を変えた夏の真相に迫る記念的名著。
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