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僕の門下生からこんな面白いものをかく人が出るかと思うと先生は顔色なし。――新刊の感想から、門下生の作品添削、雑誌への売り込みまで。漱石書簡中の同時代小説評を佐藤春夫が解説。「野菊の墓(抄)」「銀の匙」「芋粥」ほか登場作品十六篇を併せて収録する。
〈巻末付録〉エッセイ=内田百閒/漱石宛て書簡=芥川龍之介・久米正雄
目次より
序に代えて(小宮豊隆)
序(高濱虚子)
漱石書簡の解説
明治二十四年/明治二十五年――明治三十八年/明治三十九年/明治四十年/明治四十一年/明治四十二年/明治四十三年/明治四十四年/大正元年/大正二年/大正三年/大正四年/大正五年
漱石の観たる鏡花について再言
後記
書簡中に見る 諸家作品選集
どんぐり(寺田寅彦)/げんげん花(河東碧梧桐)/ほねほり(高浜虚子)/野菊の墓〔抄〕(伊藤左千夫)/嵐(寺田寅彦)/七夕さま(野上弥生子)/大内旅宿(高浜虚子)/そらだき〔抄〕(大塚楠緒子)/春〔抄〕(島崎藤村)/小鳥の巣〔抄〕(鈴木三重吉)/老猫(内田百閒)/佐渡が島(長塚 節)/黴(徳田秋声〔抄〕)/銀の匙〔抄〕(中勘助)/芋粥(芥川龍之介)/鼻(芥川龍之介)
巻末付録
読漱石書翰集(佐藤春夫)/「老猫物語」に就いて(内田百閒)/漱石宛て書簡(芥川龍之介・久米正雄)
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