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◆第三句集
まどろんで天狗と酌めりましら酒
この十八年間、俳句は、私の内面と外界を繋ぐ重要な道具となり、自分と人や自然・神仏との共生の意識を少しずつ育んできた。
著者
◆自選十二句
形代にひら仮名で書くわが名かな
寂光の門すり抜けて夏燕
寝転んで少年となる芝薄暑
身に入むや遊行の果ての茶碗酒
首伸べて明日を見てゐる羽抜鶏
峯雲や程よく保つ子との距離
手を振つてひとりに返る三日かな
まどろんで天狗と酌めりましら酒
七十なほ寄り道ばかり百日紅
気負ひなく酔うて父の日終りけり
雁が音や団塊世代老い知らず
小鳥来る青い封書に窓二つ
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