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多くの人が「原子力」や「核」や「放射線」という言葉に対して「凄い」「怖い」「危ない」などのイメージを持っていると思いますが、実際のところ、なぜ凄いのか、なぜ怖いのかを正確に把握している人は少ないのではないでしょうか。
本書では、「原子力とはどのようなものか」「原子力はなぜ危ないのか」「原子力はなぜ役に立つのか」ということを、理論面と技術面からニュートラルな目線で解説していきます。原子炉の原理・構造・環境にも詳しく触れ、これまでに世界で起こってきた原子炉の事故も振り返ります。多くの人が混同している核分裂と核融合の違いもしっかりと解説しながら原子力発電の将来についても考察していきます。
目次
第1章 原子力の歴史はここから始まった
第2章 原子核反応の利用によってエネルギー問題は解決するか
第3章 原子力の話の前に原子と原子核を知っておこう
第4章 放射線について知っておきたいこと
第5章 原子力発電の仕組みを概観する
第6章 原子炉の内部を分解してみる
第7章 原子力発電は環境とどう関わるか
第8章 世界を震わせた原子炉事故を振り返る
第9章 これから原子力発電はどう進化していくのか
第10章 核融合炉は人類の将来を担うエネルギーの切り札?
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