古代日本の国家形成と東部ユーラシア〈交通〉

古代日本の国家形成と東部ユーラシア〈交通〉

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出版社
八木書店
著者名
中野高行
価格
9,900円(本体9,000円+税)
発行年月
2023年12月
判型
A5
ISBN
9784840622691

〈交通〉の機能を、①政治・軍事的機能(戦争や外交をふくむ対外諸関係/交通網)、②経済的機能(生産/土地利用の機能分化/流通・交換・商業/分業)、③思想・社会的機能(自然界に対する人間界優位の確立/社会の緊密化)、④精神的機能(慣習/文字/仏教/法/儒学/礼)に整理し、諸国とのネットワークの形成と国家成立の関係を描く。
 ①政治・軍事的機能
  第一章で五・六世紀における東アジア世界の戦争と外交の実像を、第五章で七世紀後半の「唐・新羅戦争」前後における新羅と倭国の国制改革について考察。
 ②経済的機能
 第二章・第三章で西日本に構築された交易ネットワークについて、継体天皇の史的意義とあわせて詳述。
 ③思想・社会的機能
 第六章で八世紀前半の律令制国家が設置した高麗郡の様態について検討。
 ④精神的機能
 付論1で律令制国家の胎動期における渡来系移住民(渡来人・帰化人)の諸相を整理・分析。第四章では天智朝における天皇発願寺院の創建と正史の関係を探る。付論2では『令集解』に見える明法家諸説に関する研究史を整理し、律令制国家の始動期から活躍した法律の専門家たちの史的意義と、律令受容の実相を概観。第八章では渤海国王宛慰労詔書に記された〈斗牛〉という語句の思想的背景を追求した。付論3では高校における朝鮮史教育の展望を検討する中で、ユーラシア大陸東部の交易ネットワークという視座がどのように取り扱われているのかを確認。

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