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それぞれの人生と同じように、
歴史にも、光と影がある――
組織とは、本質的に非人間的なものだ。その中で人間であり続けようとするのは至難のことなのかもしれぬ――“歴史探偵”がとらえた歴史の光と影とは。
(目次より)
Ⅰ 揺るがなかった意思:昭和天皇と二・二六事件
Ⅱ 名誉と覚悟と責任と:昭和陸軍と阿南惟幾
Ⅲ 人事の悲劇:日本海軍と堀悌吉
Ⅳ 在りし日の栄光の結末:連合艦隊と参謀・神重徳
Ⅴ 国破れて「駆逐艦」あり:太平洋戦争と「雪風」
(主な項目)
◆鎮圧を督促し続ける天皇、頬かぶりを続ける侍従武官長
◆断乎鎮圧を命じる天皇の意思が、潮の満ちるかのように陸軍中央に浸透していった
◆陸軍大臣阿南惟幾は、なぜ「米内を斬れ」といったのか
◆原子爆弾投下とソ連参戦――行きつくところまで行きついた日本の運命
◆理路整然たる弁と明快な文章力で艦隊派と渡り合った軍務局長時代の堀悌吉
◆海軍の愚かなる“大手術”により、山梨勝之進大将ら逸材が去っていった
◆第一次ソロモン海戦における「殴り込み戦術」の作戦立案とその勲功
◆戦艦大和の沖縄特攻――神参謀の牽引により作戦は発動された
◆海軍きっての劣等珍記録をもつネジリ鉢巻の大入道・寺内正道艦長
◆戦場における人格とは、平時における講義や理論によって達得されるものではない
◆ガダルカナル島の争奪戦で、日本の駆逐艦は「猫のような虎」となって戦い抜いた
◆沖縄特攻、連合艦隊の潰滅、そして、「雪風」は帰投した
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