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明治期「言文一致」神話解体 三遊亭円朝考

知の新書

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出版社
文化科学高等研究院
著者名
鈴木貞美
価格
1,430円(本体1,300円+税)
発行年月
2023年12月
判型
B40
ISBN
9784924671805

『ナラトロジーへ 物語論の転換、柳田國男考』(知の新書J07)に続く、〈鈴木貞美の文芸論②〉
「言文一致運動」は西洋における「近代文体革命運動に匹敵」するという見解は、西洋近代の俗語革命についても、明治期「言文一致」体運動についても、両者の基本的性格を把握できないまま、短絡して類比している。口語体や言文一致はすでに江戸期、平安期からあった。明治期に「言文一致」運動が、分野により、メディアにより、マダラ状に進行した実態を明らかにし、それを論じてきた戦後の学界、文芸批評界の動向の虚妄性を追い直し、二葉亭四迷の果たした役割を見直し、江戸時代から連続し、二葉亭らに先行していた三遊亭円朝の実際の口演と、その「口語体」の活字化について論じる。円朝がモーパッサンの短篇を日本の江戸時代に舞台映し、長篇探偵小説に仕立て直していたなど、探偵小説史でも論じられてこなかった。日本の文芸史を書き換える碩学による学術考証の第二弾。

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