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「台湾系華僑」とはどのような人びとなのか―「台湾」なのか、それとも「中華民国」なのか。アイデンティティをたどる冒険から在日華僑研究を捉えなおす。
第二次世界大戦後、互いに正統政府であると主張しあった中華人民共和国と中華民国。海外在住の「華僑」をどちらの「国民」とするのか、熾烈な争奪戦が繰り広げられた。日本で暮らす台湾出身者や台湾に移転した中華民国と結びつく大陸出身者=「台湾系華僑」は、戦後東アジア地域秩序の再編によって迫られた「中華民国を支持するか」、「中華人民共和国を支持するか」、「台湾独立を支持するか」という政治選択に翻弄され、様々なカテゴライズやレッテルのもとで自己認識を問われてきた。在日華僑研究のなかで明確に位置づけられてこなかった台湾系華僑の存在を歴史的変遷のもとで捉えなおし、地図上に引かれた境界の経緯と、それに基づく呼称や自己認識との関係のなかで再考する。
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