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◎福岡伸一先生、大推薦! 世界の教養が身につく稀有な歴史書
最新の学説、すべてを一新した美麗なイラスト、小学校高学年でも読める文章をもって、ビッグバンから新型コロナウイルスまでの歴史を語りつくす、まったく新しい通史本がここに!
同名の日本版テレビシリーズが製作されるなど一世を風靡した『137億年の物語』著者クリストファー・ロイド氏が、完全に新たな角度からジュニア向けに「この世界のこと全部」(原題の”Absolutely Everything”)を再び語る大著がついに邦訳されます。
前作から時が過ぎ、宇宙の年齢は「137億年」から「138億年」へと推定値が修正されました。ロイド氏の語りも同様にすべてがアップデート&パワーアップ。同じビッグバンから現代社会までを語っても、すべてにおいて異なるエピソードによって新たな光を当て、まったく違う本へと仕上げてきました。
138億年間の膨大な出来事を、生き生きとした印象的なエピソード主体に大胆に再構成し、文章はきわめて簡潔でリーダブル。小学生でも通読できるスッキリとした大きな物語が展開されます。
単なる史実の列挙は決してしないのがロイド流。
たとえば、300万年前に温暖だった地球で氷河期がはじまったことがいかに人類をかたちづくったか(第4章)、その温暖時代が現代に戻ってきたらどうなるか(第15章)。
また、ぜんまい仕掛けのアヒルのロボットの発明という意外な導入から、啓蒙思想と科学革命の発展を同時に描く(第13章)など、章ごとに、そして一冊全体を通じて様々なテーマが提示され連動し、読者を決して飽きさせません。
冒頭の宇宙生成の年代はもちろん、2022年にノーベル賞を受賞したネアンデルタール人DNAの研究や、新型コロナウイルスの脅威など、最新の学説・出来事もしっかりと盛り込まれます。
教科書的暗記と対極にあるビッグビジョン本でありながら、ボンヤリしたコンセプトだけでなく具体的事例も記憶に刻み付けられる一冊なのです。福岡先生のいうとおり、世界観に「時間軸」をもたらしてくれる学びがここにあります。
豊富な資料写真や歴史的絵画などを収録するのは前作同様ながら、本作では全体を通じて絶妙なイラストを配し、親しみやすさが大幅にパワーアップ。なおかつ、前述のとおり、ジュニア向けと侮れない広い視野の歴史書でもあります。
恐竜好きの小学生、西洋史に目覚めた高校生から、科学/人文両面で教養を楽しく再確認したい社会人まで、あらゆる年代の読者にお薦め。
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