昆虫カメラマン、秘境食を味わう 人は何を食べてきたか

インターナショナル新書

昆虫カメラマン、秘境食を味わう 人は何を食べてきたか

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出版社
集英社インターナショナル
著者名
山口進(昆虫写真家)
価格
946円(本体860円+税)
発行年月
2023年12月
判型
新書
ISBN
9784797681338

「ジャポニカ学習帳」の表紙を飾る多彩な昆虫や植物を撮影してきたカメラマン、山口進。撮影の旅の先々での知られざるエピソードとともに、現地の個性的な食文化を紹介していくショートエッセイ。
見たこともない昆虫や植物の姿をフィルムに収めるため、駆け巡った世界各地の秘境。自然による予期せぬ災難、ちょっとイリーガルな潜入取材、空振りに終わった取材がきっかけで出会った病みつき食材の話など、便利な文明生活の中では起こり得ない冒険譚と、秘境ならではの食事が交錯していく。
見た目の悪いヨーグルト、タガメの香辛料、おかずがわりのトウガラシ……。思いがけない食文化へのカルチャーショックが、現地で出会った人々の暮らしに潜む悲喜こもごも、食の形成と歴史の関係、自然界の巧妙さなどと結びつく。
「集英社クオータリー kotoba」で5年にわたり連載され、好評を博した「人は何を食べてきたか」の新書化。連載時に使用できなかったものも含め、100点を超える貴重な写真も掲載する。

【目次より抜粋】
第1章 香料諸島をゆく ――パペダの魅力
第2章 ザイール川をゆく ――マニオクの力
第3章 ニューギニア高地をめぐる ――辺地のサツマイモ食
第4章 ベトナム山岳地帯を歩く ――美しい棚田とコメ事情
第5章 メキシコの宝・バニラ ――頭のハチがもたらしたもの
第6章 スマトラの僻地を歩く ――シナモンは毒の香り
第7章 国を挙げるに値した香り ――黄金のスパイス、丁子
第8章 ウォレスの足跡をたどる ――贅沢へ誘うナツメグの香味
第9章 最もシンプルな食事 ――最後のおかずはトウガラシ
第10章 コイコイ族のパンとバター
第11章 メンダーは母の味
第12章 悪魔の囁(ささや)き、テンペ中毒
第13章 天空のヨーグルト
第14章 ウチワヤシの宴
第15章 孤島のヤシ
第16章 マリポサの漁
第17章 ジャガイモの力と人間の叡智
第18章 奴隷に支えられた不思議な食べ物
第19章 悪臭が芳香に変わる時、テラシ
第20章 胡椒を食べる

【著者略歴】
山口 進(やまぐち・すすむ)昆虫植物写真家。1948年、三重県生まれ。大分大学経済学部卒業。「花と昆虫の共生」をテーマに世界各地で取材や撮影をした。NHK『ダーウィンが来た』などのテレビ番組に出演。『地球200周! ふしぎ植物探検記』(PHPサイエンス・ワールド新書)、『珍奇な昆虫』(光文社新書)など、知られざる昆虫や植物を紹介する著書多数。『万葉と令和をつなぐアキアカネ』(岩崎書店)で、第61回(2021年度)日本児童文学者協会賞を受賞。

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