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"「チャーチルには、それが弱点なのか強味なのか、よく分からないクセがある。……泣き虫。感きわまると目をうるませて涙を浮かべる。人前であろうとおかまいなし。弱味を見せてしまうなどとはまったく考えない」
チャーチル生誕150年(2024年)!
これまでに描かれたチャーチル像を覆す、著者渾身の評伝。
※※目次より※※
第1章 血と汗と涙と苦汁
学校ぎらい/「ギヴイン」か? 「ギヴアップ」か?/「神の名のもとに告げる!」見え見えの《罠》
第2章 血を流して戦う国民
フランスの悲鳴/""ホーリーフォックス""/感涙にむせぶ/チャーチルVSケインズ/ヒトラーを使用人と間違えた男/謎の「進撃停止命令」/閣議室バトル/ダンケルクのヒトラー/毒ガスには毒ガスで!/ケネディ駐英大使の「最後」/""チャーチル謀略説""を検証する/初めて「母の地」アメリカへ
第3章 ヒトラーVS地獄の悪魔
《十字架上の日本》/日独伊三国同盟/「イギリス帝国主義野郎」/「日本は戦争を仕掛けてくる」/老政治家の熱涙/日ソ中立条約の舞台裏/ヒトラーが地獄に侵攻するなら/世界中を驚かせたチャーチル演説
第4章 大統領という愛人
独裁者の本音/「なんと無礼な!」/""愛人""の気まぐれ/マジック情報/ふたりの日本大使/「アメリカは参戦すべきでしょう!」/幻の日米トップ会談/「ハル・ノート」/タイムオーバーした《最後通告》/""卑劣な攻撃""に涙する/それぞれの「その後」
第5章「敗北と不名誉とはわけが違う」
主治医モーラン卿/史上初の東京空爆/運命のミッドウェー海戦/ルーズヴェルトに激怒/ロボットのようなモロトフ/マンハッタン計画/まさかのときの友こそ、真の友である
第6章「ロンメル!ロンメル!ロンメル!ロンメル!」
チャーチルもはまった落とし穴/内閣不信任案/エジプトへ飛ぶ/「この陰気で邪悪なボルシェヴィキ国」/""食えない相手""同士/エンド・オブ・ザ・ビギニング/オーバーロード作戦/イタリア降伏/テヘランのビッグ・スリー/チャーチルの帝国主義ショー
第7章「ディス・イズ・ユア・ヴィクトリー!」
ロバート・キャパ/ベヴィンという男/副首相の苦言/ヤルタ会談/アイゼンハワー元帥/「戦友」との涙の別れ/ゲシュタポ・スピーチ/史上最大のサプライズ
※※著者略歴※※
広谷直路(ひろたに なおみち)
1942年生まれ。ノンフィクションエディター。東京外国語大学卒。集英社グループの元編集者。『PLAYBOY日本版』編集長、翻訳書編集長、集英社新書編集部長、綜合社代表などを経験。"
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