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軍事大衆文化のなかで動員される子供のイメージはいかなるものであったのか
---日清・日露の戦争ごっこから現在の安全保障問題と萌えミリまで
子どもや子ども時代が、いかに象徴的なものとして構造化され軍国主義への強力な修辞の道具として機能してきたかを検証する。
本書では、近現代日本における軍国主義と平和化の過程で、権力者が子どもをどのように利用してきたかが描き出されている。著者が提唱する「感情資本」とは、大人が子どもに対して持つべき感情とともに、子どもに帰属する感情のことであるが、このような「感情資本」は、日本の日清・日露の戦争勝利、太平洋戦争、連合国による日本占領、そして現代の世界的な平和創造へ決定的な役割を果たしてきた。絵本や地図、広告ポスターなどさまざまな図像を示しながら鋭く迫る。
○目次
目次
序章 傷つきやすさの仮説
Ⅰ部 戦争ごっこ
第1章陣取りゲーム
第2章紙の戦争
Ⅱ部 戦争のイメージ
第3章 無邪気さという道徳的権威
第4章 戦争をクィアする
終章 ピンク色の赤ちゃんのルール
文献
訳者あとがき
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