抗菌薬の処方箋は添付文書情報のみでは処方監査がしにくく,感染症領域に慣れていないと,なにから確認すればよいかがわかりにくいのではないでしょうか.
抗菌薬の添付文書には「効能・効果」に多くの「適応菌種」「適応症」が書かれています.でも,その中には実臨床で使用しないものもあります.この理由に,今では耐性菌が多くて使用できない菌種,他の第一選択薬となった感染症,用法・用量が承認時のまま更新されていないなどがあります.また,適応症にはないがエビデンスがあり,第一選択薬になっているものもあります.
本書は「病原体」「感染症」「くすり」と3部で構成し,薬学生や感染領域への経験の浅い薬剤師,また指導薬剤師の参考になるよう作成しました.臨床経験が豊富な感染症領域の専門家がわかりやすく,実践的で役立つよう解説いたしました.
【主な内容】
第Ⅰ部 絵でみる「病原微生物学 病原微生物学」の基本
第 1 章 細菌
・グラム陽性球菌
・グラム陽性桿菌
・グラム陰性球菌
・グラム陰性桿菌
・抗酸菌・放線菌・スピロヘータ
・マイコプラズマ・クラミジア・クラミドフィラ・リケッチア
第 2 章 ウイルス
第 3 章 真菌
第 4 章 寄生虫
第Ⅱ部 絵でみる「感染症学 感染症学」の基本
第 5 章 「感染症学」各論
・中枢神経系の感染症
・頭頚部・感覚器系の感染症(副鼻腔炎,中耳炎,結膜炎)
・呼吸器系・胸部の感染症(肺炎,結核,感染性心内膜炎,肺真菌症,インフルエンザ)
・腹部・消化器系の感染症(胆嚢炎・胆管炎,大腸菌感染症, 食中毒(腸管感染症),Clostridioides difficile 感染症・偽膜性腸炎,ウイルス性肝炎)
・泌尿器系・尿路・婦人科関連の感染症(膀胱炎・腎盂腎炎,梅毒,淋菌感染症,性器クラミジア感染症)
・皮膚・軟部組織,筋骨格系の感染症(白癬・疥癬,伝染性膿痂疹,蜂窩織炎・丹毒, 単純ヘルペス(単純疱疹)・帯状疱疹・水痘)
・全身性・血管系の感染症(敗血症,AIDS,マラリヤ,破傷風,ジフテリア,劇症型 A 群β溶血性レンサ球菌感染症)
・その他の感染症(麻疹,風疹,流行性耳下腺炎,手足口病,突発性発疹)
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