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本籍地は総社市三須下林。父に連れられ、初めて歩く吉備路。
400年前にあの戦国時代の転換とも言われる備中高松城の水攻めで豊臣側に付き、
その後迫害される運命となる先祖の歴史をたどる。
消滅する家に思いをはせるファミリーヒストリーの旅。
著者のルーツ、それは備中高松城の水攻めで豊臣側に加勢したものの、その後は仇討ちが逃れるため不毛の地といわれた総社市三須村下林の山間に逃れ、密かに生きながらえた一族だった。
その地で生まれ、幼い時を過ごした父親は、老いて初めてその地も歴史も知らなかった息子を誘い故郷を訪ねる。
父親は息子に何を伝えたかったのか、家とは何か―著
者は、再び、三度と、三須村下林に足を運ぶことになる。
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