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「嫌い」な彼女に負けるたび、曝け出されるホントの気持ち――。
吉沢わかばの幼馴染、梅園小牧は完璧である。
品行方正で才色兼備な優等生……というのは表向きで、人を見下す性悪女だ。
私はそんな小牧に勝ちたいあまり、大事なものを賭けてでも勝負を取り付け――結果は私の負け。
そして、「わかばが、自分の意思で、私にキスをして」奪われたのはファーストキス。
尊厳を取り戻すためにまた勝負を挑むものの、小牧が勝ったら私の大事なものを一つ奪うという条件をつけられ――。
デートに添い寝、初恋の人に言いたかった"好き"という言葉まで。
全てを奪っていく小牧が大嫌いなはずなのに。
奪われて、ぽっかりと空いた穴を埋めるように流れ込む、この感情はなんだろう?
【惹き込まれる“沼”度に作家陣、衝撃!!】
みかみてれん 代表作:『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』
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どうしてこんなにも切ないのだろう。
ふたりの少女が『勝負』を繰り返し、相手に自分の存在を刻みつけてやろうと食い下がる。
その先に待つのが、優しい未来ではなかったとしても、それでいいと、彼女たち自身がそう定めてしまっているから。
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仲谷鳰 代表作:『やがて君になる』
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過激で歪ながんじがらめの関係に引きつけられながら、その隙間に見える慈しみや切実さをもっと覗きたくなる。
邪道の顔をして実はこれ、正道の百合小説なのでは!?
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