物理の一般原理と数学的定式化
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一般的な原理から出発し、その帰結を演繹的に導く形で提示することを目指した「現代の量子力学」への本格的教科書(第I巻)
本書は、現時点で「完成した」とみなされている量子力学の内容を、量子現象の個々の具体的事例から帰納的に積み上げていくのではなく、少数の妥当と思われる、できる限り一般的な原理(要請あるいは公理)から出発して、その帰結を演繹的に導く形で提示することを目指した現代の量子力学への教科書である。本書で具体的に取り扱う物理系は、量子論の本質・特徴を捉えるのに適した、なるべく単純で厳密に解けるものを可能な限り取り上げた。
第1章から第5章では、量子力学の物理的原理(要請)と、それを表現する数学的基礎を扱う。第5章では時間発展を扱う。次の第6章では、量子力学における対称性と保存則を扱う。第7~9章では、1次元空間での量子力学を具体的な物理系に対して詳しく論じる。ここでは,Schr〓dinger方程式の解法も詳述する。
(II巻へつづく)
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