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気がつけばいつもそこにある、京都の街と100年あまり歩んできた「顔」。
あのヒゲの看板が教えてくれた、モダン都市・京都の忘れられた物語!
縦長の琺瑯看板に手書き文字で住所が記された、口中清涼剤「仁丹」の町名表示板。京都の街角にだけ数多く存在するこの看板は、住宅や店舗などの外壁に貼られており、現在も約540枚が現役です。古都の交差点で100年以上も道ゆく人の案内をし、「ヒゲの紳士」の商標とレトロな外観によって、京都の街を彩って来ました。
本書では、京都に住む人にとってはあまりにも「お馴染み」で見過ごされてきたこの看板を通し、京都の忘れられた物語を伝えます。また、「京都にだけ大量にある理由は?」「長く風雨にさらされながらいまだに綺麗なのはなぜ?」など、これまで明かされることのなかった来歴に迫ります。
「仁丹」の町名看板は、古い街並みを残す京都にあっても家屋の解体などの事情で廃棄されることも多く、今や絶滅の危機に瀕しています。京都を路上から見つめてきた「生き証人」ともいえるこの看板を切り口に、京都の近代から現代をめぐる時空散歩をぜひご堪能ください。
*巻末には「仁丹」町名表示板の設置範囲のマップ、 行政区別の統計などの貴重資料付き。
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