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南の島で今も続く、「20世紀」最後の神話TBS系「クレイジージャーニー」でも話題になった、南洋の奇祭をとらえた写真集撮り下ろし写真、3万字を越える著者渾身の解説・ルポタージュで伝説の真相に迫る南太平洋に浮かぶ火山の国、バヌアツ。今もプリミティブな暮らしが続くタンナ島では、外の世界からもたらされる「物資(カーゴ)」に対する不思議な信仰が存在する。第二次世界大戦中、日本軍がバヌアツに迫ろうとする頃、島に忽然と現れた謎の精霊ジョン・フラム。その精霊は人々に不思議な預言を残した。「まもなくアメリカという国が現れ、あなたたちを助ける。そして富を満載した積み荷をこの地にもたらすだろう」以降約80年余り、島の人々はジョン・フラムの預言を信じ、アメリカの星条旗をかかげ、米軍を模した行進を行う奇祭を続けている。西欧の人々は、いつしかこの不思議な信仰を「カーゴ・カルト」と呼ぶようになる。デザイン:佐藤亜沙美(サトウサンカイ)■著者プロフィール佐藤 健寿写真家。世界の民俗から宇宙開発まで、世界120カ国以上を巡って幅広いテーマで撮影。代表作『奇界遺産』『世界』ほか多数。写真展「佐藤健寿展 奇界/世界」(群馬県立館林美術館他)、「世界 MICROCOSM」(ライカギャラリー東京他)ほか各地で開催。instagram@x51
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