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〇気になる子が複数いるとクラス運営ができない?
園生活では、気になる子にとって苦手な環境や場面も多いため、言われたことが理解できず求められる行動ができないこと、本来持っている力をうまく発揮できないことがあります。
保育者が「気になる子には個別の支援が大切」と理解していても、何人も対応が必要な子がいると、クラス運営が難しい場合も……。
クラスの活動が始められない、保育者の声がいつも枯れているといった状況が起こっていませんか。
〇子どもたちへの支援には順序がある
そこで活用したいのが、「多層的な支援システム」の考え方です。
この考え方をもとに、気になる子への対応の前に、まず「クラス全体」に対して支援を行いクラスを整えていきます。
それは、「視覚的な刺激を減らす」「片づけ方のルール」を決めるなど、誰にとっても過ごしやすいクラスをつくる方法です。
そのうえで、気になる子に対する支援、加配保育者による1対1の支援を重ねます。
○支援の工夫をイラストや写真で紹介
本書は、すぐに実践できる支援の工夫をイラストと写真で紹介しました。
さらに、絵カードを使うときの注意点や保護者に心配を伝えるときのヒントも掲載しています。
クラスに気になる子が複数いて対応に悩んでいる先生にぜひ読んでいただきたい内容です。
【主な目次】
はじめに
第1章 発達が気になる子の集団での様子
第2章 「気になる子」が複数いるとクラス運営ができない?
第3章 1次的な支援 「全体への集団支援」でクラスが落ち着く
第4章 2次的な支援 「クラスの中での特別支援」でクラスがまとまる
第5章 3次的な支援 「個人への特別な支援」で動じないクラスになる
第6章 園全体で共通認識を持つ
いろいろ使える便利グッズ
おわりに
<コラム>
先生方のチームプレー
お子さんたちの集団の力
先生の愛情の深さ
【著者情報】
柳田めぐみ(やなぎだめぐみ)
社会福祉法人青い鳥 横浜市東部地域療育センター地域支援室ソーシャルワーカー
担当地区のお子さんの発達相談を受け、医療部門や療育部門につなぐ役割を担い、地域支援としても、保育園や幼稚園などに年間80回を超える巡回訪問支援を行う。共著書に『きょうだい-障害のある家族との道のり-』(中央法規出版・白鳥めぐみとして参加)があり、現在はCAN公認ヤングケアラーサポーターとして、きょうだい児支援をライフワークとしている。
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